2013年7月2日火曜日

電力はエネルギーのすべてではない

再生エネは3年後「世界第2のエネルギー」に:IEA予測

元の報告書を読むのが面倒だったのでリンクはWIREDの記事です。
すいません。

再生可能エネルギーは未来のエネルギーどころか今まさに選択肢のひとつとして世界中で使われているということです。

もっともその多くは未だ水力が占めてはいます。
水力発電はそもそも歴史が古く、技術的には再生可能エネルギーの中でもっとも成熟しているということもありますが、発電量のコントロールが容易でベースロード電源としても調整電源としても利用できるという長所もあります。
一方で日本でも問題になったように、大規模なものはダムの建設などを通じた大規模な自然の改変を招きがち、という面もあります。
水が流れているところにしかつくれないという地理的制約もあります。

ついでに、この記事ではエネルギー=電力として書かれていますが、世界のエネルギー消費のうちで電力が占める割合は20%弱でしかありません。
残りのほとんどは化石燃料によって直接まかなわれています。
化石燃料は本質的にいつかはなくなってしまうものですから、電力供給以外のエネルギー利用に使われている化石燃料をどう減らすかということのほうがエネルギー全体を考えればよっぽど大事だといういいかたもできます。

化石燃料がなくなるのは数百年後という話もあるので、そんなに神経質になる必要はないという主張もありますが、一方で化石燃料の消費は気候変動につながるので減らしていかなければならないという方向に変わりありません。
人類の活動が気候変動の原因だという論に反対する専門家がいることは知られていますが、その割合は気象学者のうち1%に満たないことはあまり知られていません。

ところでわたしは注意深く温暖化ということばを避けて気候変動といったのに気づいてもらえたでしょうか。
なんとなく温暖化=悪いもの、というイメージが定着しているように感じるのであえて違う表現を使いました。
というのは気候変動が本当によくないもので、防止すべきものかどうか、立ち止まって考えておく必要があると思ったからです。


続きはまた明日にします。

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