2013年7月6日土曜日

通訳初体験

本日、名古屋大学で行われましたシンポジウム「日本のエネルギー・環境政策選択」-マクロ計量モデルを活用した日本のエネルギー・環境政策の評価と選択-に参加してきました。
シンポジウムの中身はまた明日くわしい記事を書きます。

当初は単に聴衆として参加するはずだったんですが、昨日急遽通訳(のようなもの)を頼まれましてはじめてこうした場で発言する機会をいただきました。

サブタイトルにある通り、このシンポジウムは特にマクロ計量モデルと呼ばれる経済モデルによる分析からエネルギー・環境政策が持つ影響を考察する、という主題で行われました。
その核となるマクロ計量モデルがE3MGモデルおよびその前身であるE3MEモデルです。
この両者はケンブリッジ大学とケンブリッジ・エコノメトリクスという研究機関が中心となって開発し、特にEUではエネルギー・環境政策の意思決定の場でも頻繁に利用されているモデルです。
IPCCの第4次報告書でも計量経済モデルとして唯一分析に採用されたモデルでもあります。
このモデルの内容については明日の記事にゆずります。

シンポジウムにイギリスはケンブリッジよりはるばるケンブリッジ・エコノメトリクスのメンバーであるUnnada Chewpreechaさんがいらしてくださいまして、このモデルに関する解説とEUでどのように活用されているかについてのお話をいただきました。
わたしはUnnadaさんの発表の要旨を日本語で改めて説明する、ということで参加しておりました。
またパネルディスカッションもありましたので、パネリストやフロアからの日本語の質問を英語にしてUnnadaさんにお伝えし、Unnadaさんの回答をまた日本語に翻訳してフロアに伝えるという役もしておりました。

もともとわたしではなく別の方がこの役割を担うはずだったんですが、その方が急に参加できなくなったために前日に突然降ってまわってきた役でもありました。

発表の要旨についてはそれでも前日にいただいていたのでそれを翻訳して準備はしていたんですけれども、その場の講演を受けてその上で追加する部分や省く部分をなどあり、また時間的な制限もあって難しさを感じました。
それでも日本語の方はまずまずの出来ではあったかと思います。
はじめてにしては、という枕詞は必要だとしてもですね。

一方で英語でUnnadaさんに他の講演者の方の発表やコメントを伝えるのはそうとう下手だと自分で感じていました。
それでもUnnadaさんがかなり文脈を読んでくださってなんとかパネルディスカッションも無事に進んだというところで安堵しているところではあります。
9月からのインターン先での上司になる方のひとりなので、今後に関わるという意味でもかなり緊張しました。

それほど参加者の多いシンポジウムではありませんでしたが、それでも聴衆ではなく発言する側として参加したこと、それも通訳というやや変わった形で、というのはたいへんいい経験になったように思います。
まだまだ英語に関しても専門知識に関しても足りない部分しかないと、これからまた勉強するモチベーションにもなりました。

終わった後の懇親会で参加した先生方からよくやったとお褒めのことばをいただいたので、いちおう最低限の仕事はできたかなというところです。


何にしても、必要な場面に遭遇するとそれを身につけようという気になりますね。
裏返せば必要な場面があまりにも先にあるとなかなか習得する気が奮わないということでもあります。
プログラミングもやらねば、ということで今日はこのあたりで失礼します。

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